【Webサイトができるまでを振り返って 皆様へのお礼】

イラスト:森の中に小人がいる、高知こどもの図書館サイトのトップ画像です。

 2019 年度、2020年度と2年にわたって、総務省地域情報化アドバイザー派遣制度を活用し、「NPO の運営する図書館のデジタル面における業務効率化と資金獲得」について岡本真さん(アカデミック・リソース・ガイド株式会社代表)に当館の分析、計画策定、実行に至るまでの助言をいただきました。その過程では、新しい図書管理システム「情報館」やOPACの導入など、これまで手作業や自力で行ってきた館内業務のデジタル化が進んだことに加えて、図書館運営に関する意識が、理事・スタッフ内で醸成されたように思います。

 2021度は、いただいた助言を元に資金獲得と館のデジタル化を実行するべく、Webサイトリニューアルのために、クラウドファンディングを活用して資金調達を行いました。岡本さんの紹介により、認定ファンドレイザーの鎌倉幸子さんに伴走支援を依頼し、クラウドファンディングについて、実際に経験することで学びながらの数ヶ月間でした。

ここ数年で、岡本さんのアドバイスのもと、移転やコロナ禍をきっかけとしてデジタル化という新しい視点をなんとか取り入れつつある当館ですが、その中心には、新たな動きを支援してくださる「人との出会い」が大きく関わっています。

地域情報化アドバイザーの実地支援では、スターパイロッツの三浦丈典さんにCFの先輩としてアドバイスを頂戴し、オンデザインの湯浅友絵さんには何度もミーティングにお付き合いいただきました。図書管理システムの導入にあたっては、株式会社ブレインテック様、アシス堂様にお世話になり続けています。クラウドファンディングは、鎌倉幸子さんの伴奏支援がなくては達成できませんでした。クラウドファンディング中には、図書館総合展への出展でJCC長沖竜二さんにお世話になり、指宿市立図書館の下吹越かおるさん、男木島図書館の額賀順子さんにお忙しい中でご登壇いただきました。

達成後、Webサイトの制作では額賀順子さんをリーダーに、制作チームの本田季之さん、間嶋沙知さん、西川真理子さんという心強いメンバーで、新たな看板ともいえるWebサイトが完成しました。

開館してからこれまで「高知のこどもたちのために良質な読書環境を」という想いに賛同して長くご支援いただいている方々のお力添えで続いてきた当館ですが、新たに応援の気持ちを寄せてくださった方々との出会いのおかげで、その活動がより広く、より多角的になっていると感じます。ARG岡本さんはもとより、多くの皆様のご支援、応援のお気持ちに心より感謝いたします。

Webサイトを通じて、住む場所を問わず、こどもたちが本と出会うきっかけを掴んでくれていたら、こんなに嬉しいことはありません。リニューアルしたWebサイトを活用して、本と出会う楽しさをますます広げていけるよう、スタッフ・理事一同学びを積み重ねて参ります。

追記:地域情報化アドバイザー制度の優良事例として選出されました。

公式サイトでは、「NPOの運営する図書館のデジタル面における業務効率化と資金獲得」(認定NPO法人高知こどもの図書館)としてご紹介くださっています。