読書ボランティア養成講座【スキルアップ講座】@四万十市役所

写真:スタッフ山本がブックトークの実演をしています。

9月30日は、18日に続いて第2回目の読書ボランティア養成講座を実施しました。

第1回目から連続で参加してくださった方もいて、学校図書支援員、学童保育職員、読み聞かせボランティア、四万十市立図書館職員の皆さん合わせて12名の参加がありました。

スキルアップ講座ということで、少し難しい法律との関係のお話から。

2023年3月に閣議決定された第五次子ども読書活動の推進に関する基本的な計画、また第四次高知県子ども読書推進活動計画の中で、読み聞かせボランティアの活動がどのように位置付けられているかを確認しました。

それぞれの方が活動されている自治体で策定、公表されている子ども読書推進活動計画にも目を通してもらうことで、活動の意義や方針を改めて確認できる機会になると思います。

また、講座の資料として、当館が選んだ読み聞かせにおすすめの本のリストをお渡ししています。

年少・年中、年長・低学年、中学年以上、自然科学・アイスブレイク他という年齢、ジャンル別で60冊余りの本を紹介したものです。

「子どもを取り巻く読みの世界の変化」「広がる多様性(ハンディキャップ、ジェンダー、SDGs、平和、家族)」というテーマで、リストの中から数冊ずつ絵本を紹介しました。

鉛筆や消しゴムといった文房具と同じようにタブレット端末を使って、日常生活を過ごす子どもたち。

高知県電子図書館の学校単位での利用も増えています。

変化の激しい時代に次々と新しい技術や発見が生まれている科学の分野について、『火星は…』(あすなろ書房)『かみなり』(ポプラ社)『プラスチックのうみ』(小学館)といったさまざまな視点から描かれた科学絵本を紹介しました。

ハンディキャップというテーマでは、『トゥクパをたべよう インドのごちそうスープ』(イマジネイション・プラス)『ナナはセラピードッグ』(BL出版)『ぼくは川のように話す』(偕成社)の3冊をご紹介して、前半を終了しました。

後半は、読書ボランティア養成講座では初めてのブックトークのお話。

10分と短めのブックトークを2本、「ハンディキャップを考える」「つながりひろがるもの」というテーマで実演を行いました。

学校でブックトークを行った際に子どもたちからどんな反応があったかをお伝えしながらだったので、ブックトークを初めて聞いたという方も、具体的なイメージが湧いたのではないかと思います。

その後は、実際にブックトークに挑戦。

リスト中の本の中から、普段は手に取らない本を選び、ペアで本の紹介をしていただきました。

写真:ボランティア同士でブックトークに挑戦しています。
写真:ボランティア同士でブックトークに挑戦しています。
写真:ボランティア同士でブックトークに挑戦しています。

結末は読み手の楽しみにとっておくというポイントを踏まえ、本を紹介してもらった後に「読んでみたい」と思わせる紹介の仕方を工夫して、和気藹々とペアワークをされていました。

最後の意見交換会では、日頃の活動の中で困っていることを相談された方に対して、「私たちのいるグループや図書館ではこうしてる」「私ならこうする」という、日頃活動をされているからこそ共有できる想いとともに、具体的なアドバイスがお互いに出されていて、私たちも嬉しくなりました。

西部ブロックを皮切りに、今週末10月7日(土)はいの町立図書館、11月は安芸市と読書ボランティア養成講座は続いていきます。

2024年の1月27日の全体講演会は、絵本作家のきくちちきさんをお迎えしてお話を伺います!(とっても楽しみ)

参加ご希望の方は、認定NPO法人高知こどもの図書館までお気軽にお問いあせわせください。

高知こどもの図書館おといあわせ

◆読書ボランティア養成講座について

学校や図書館でのおはなしボランティアや、各地域のブックスタートボランティアなどを行っている方、これからボランティアを始めたいと思っている方を対象にした大人のための読み聞かせ講座です。絵本の紹介や読み聞かせのノウハウをお伝えし、参加者同志の交流を通じてボランティアの輪を広げることを目的としています。高知県教育委員会から高知こどもの図書館が委託を受けて、2003年度より継続して実施している事業です。