11月8日(金)の『絵本の時間』は、「ミュンヘン、ドイツ、ウィーン一枚絵と絵本の世界」をテーマに、安田幸子先生が一枚絵と物語の魅力を解説してくださいました。
一枚絵とは、一般の人がまだ文字の読み書きができない時代に、一枚の紙のなかにいろいろなものを絵で描き表したものがはじまりです。時代とともに、一流の画家も参入し、芸術的に価値の高い物語の世界も描かれるようになりました。
なかでもミュンヘンの一枚絵は最も有名で、一枚一枚が手彩色によるものだそうです。今日は、グリム童話『かえるの王さま』の一枚絵から、さまざまな作家が描く、同じ物語の、異なる表現方法を丁寧に見ていきました。また、先生が所蔵されている一枚絵を間近に見る機会にも恵まれ、時を超えて貴重な作品に直に触れられる幸せな時間となりました。
次回は12月13日(金)10:15~「クリスマスの絵本」がテーマです。ご予約お待ちしております。