6月13日(金)、安田幸子先生による「絵本の時間」は「切り絵、影絵の本の世界」をお届けしました。

影絵、切り絵はシルエットとよばれ、18世紀後半のヨーロッパで大流行。本の挿絵に初めてシルエットを使ったドイツ、デンマークの童話作家アンデルセンが切り絵を切りながらお話しをしてこどもたちを喜ばせたというエピソード、スイスの精密なアート、レース切り絵細工など、豊富な資料を楽しい解説とともにみていきました。

日本では、101歳のいまなお活躍されている藤城清治さんの人となりを交えながら作品を紹介していただきました。ファンタジーの世界を描き、たくさんの人を楽しませてきた藤城さんが、80歳を超えて取り組んだ「悲しくも美しい原爆ドーム」は、じっくりみていくと、一枚のなかに細部にいたるまで、想いが込められているのが伝わってきます。また、藤城さんの作品には、高知の「沢田マンション」を描いたものもあるそうです!

次回は7月11日(金)、ムーミン小説の出版から80周年を迎えた「トーベ・ヤンソンの世界」です。ご予約お待ちしております。