2月28日、高知県教育委員会の「本との出会い事業」で大月町地域支援包括センターへ出張講師活動に出かけてきました。
1992年にイギリスで始まった、ブックスタートという活動があります。健診時に、全ての赤ちゃんに絵本と読み聞かせの体験をプレゼントするものです。
自治体の行う健診時に本を手渡すことで、全ての乳幼児が漏れなく対象となること、また、読み聞かせという体験も含めてプレゼントすることで、子育てを保護者だけでなく、行政、市民が見守っているよというメッセージになり、この活動は全国で行われています。
大月町への訪問は、昨年に引き続き2回目。
今回は、副館長の大木と理事の刈谷が伺いました。
6ヶ月の赤ちゃんと2歳児が3人、そのうち2歳児さんは全員、去年の会にも来てくれていて、1年ぶりに大きくなった姿を見せてくれました。
最初はみんな緊張している様子でしたが、『ころりん・ぱ!』(ひらぎみつえ作 ほるぷ出版)や『お?かお!』(ひらぎみつえ作 ほるぷ出版)といったしかけのあるボードブックを手渡すと、お母さんと一緒に指を使って動かしたり、6ヶ月の赤ちゃんも絵本に反応したり、徐々にリラックスした雰囲気に。
『だるまさんの』(かがくいひろし作 ブロンズ新社)をお母さんが読むのに合わせて、「め」「は」と、目や口を差しながら一緒に声を出している子もいて、普段から絵本に親しんでいる様子が見てとれて、とっても嬉しくなりました。
会場には元保育士の支援員さんも一緒に見守ってくれていて、絵本を読んだり、お母さんの代わりに赤ちゃんを抱っこしてくれたり、来てくれているお子さんの兄弟の名前も出るほど、子どもが少ない分、地域ぐるみで子育てが手厚いんだなと感じました。
『まねっこおやこ』(おくむらけんいち文 マッティ・ピックヤムサ絵 ブロンズ新社)
『くだもの』(平山和子作 福音館書店)
『へっこぷっとたれた』(こがようこ構成・文 降矢なな絵 童心社)
『あかちゃんとわらべうたであそびましょ!』(さいとうしのぶ のら書店)
の4冊をご紹介して、今回はおしまい。
帰りには、30タイトル以上(!)ある絵本の中から、好きな絵本を持って帰れるということで、お子さんの月齢や、好きなもの、興味のあることに合わせてそれぞれ絵本を選ばれていました。
2歳児さんはこの春から保育園に入園とのこと、保育園でもたっぷり絵本に親しんでもらえるといいなと思います。