まちの動物病院で・す・が?
山のふもとに、小さな動物病院があります。先生の名前は、まちのよしおといいます。「よしよし」が口ぐせです。まちの先生は、犬も、ねこも、インコも、ハムスターも、牛も、にわとりもみます。でも、小さな町なので、ひま。よく、いねむりをしています。今日も、子犬のジュリアちゃんに、よぼう注射をしたら、もう、本日の診察はおしまい。
ところで、まちの先生はねこのとらまるとくらしています。夜、先生がねむってしまうと、とらまるの時間です。やまの動物病院のはじまりです。うら口にあるねことびらからやまの動物たちがやってくるのです。キツネの親子にモグラ、カッコウ、リス…。いったいどこが悪いのかな?とらまるはどんな診察をするのかな?
続きの2冊目は、『とらまる、山へいく』で、往診に行くよ。
2024年8月30日(深瀬尚子)