わたしが、森へ帰してやる
作者のチャンは自然保護活動家のベトナム人。彼女の若き日の活動にもとづく自伝的グラフィック・ノベルです。
幼い頃、虐待されているクマを目撃したチャーン。夢は絶滅しそうになっている野生動物の命を守ること。まわりには反対されるが、実現に向けて一生懸命がんばります。
努力が実り、保護活動センターのボランティアをしていたチャーン。ある日センターに、生まれて2週間で親を亡くしたマレーグマの女の子がやってきました。
チャーンは「ソリア」と名付けられた赤ちゃんを、「わたしが、森へ帰してやる」と宣言して育て始めます。
森で共に暮らしながら、ソリアが自力で食べ物を見つけ、森で仲間とともに生きていけるように練習する毎日。ソリアが暮らしていくのに最適な森を探して移動する、そして……。
マレーグマの詳しい解説付き。
2024年6月28日(大村由紀子)