それぞれちがってみんないっしょ
あのこにあうために森の中をいくかんたろう。出あったダンゴムシはかんたろうのすがたを見て「きもちのわるいやつ」といいます。かんたろうはいかりあばれるのですが……。
青やむらさきいろのからだで、みどりいろにひかる『かんたろう』。とても大きなみみずなのですが、見たことあるでしょうか。“ふつう”の赤いろのみみずとはいろも大きさもずいぶんちがうので、見るとすこしぎょっとしてしまうかもしれません。だけどこのいろも大きさも、かんたろうにとっては“ふつう”です。この本をよむとかんたろうの気もちがわかります。
生きものはそれぞれ、大きさもかたちもいろもちがっています。そしてみんなに気もちがあって、“ふつう”に生きています。じぶんとはまったくちがう生きものに出あったとき、すこしぎょっとしたとしても、ふーん、そういうふうかってとおりすぎることができたらいいなとおもっています。
2023年12月15日(とおちか あきこ)