図書だよりカテゴリー 5・6年生から

ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集

画像:帽子をかぶった男の子がドアを開けて中を覗いています

詩っておもしろい

詩をよんだこと、ありますか?

子どもの「きみ」とおっさんの「ぼく」。

学校帰りにあけっぱなしの玄関げんかんから、どんどん「ぼく」のへやにあがってくる「きみ」。

詩集をよみながら、2人は詩について、ことばについて、話をします。

ことばとことばのあいだ

でたらめはむずかしい

こころのあと

ただのおと

くりかえすこと

おのまとべえ

うまくいえない

ほんとうのこと

詩をよんで「ぼく」と話をすると、詩が好きになって、よみたくなって、つくりたくなるかもしれません。

詩ってよくわからないと思ったり、ことばについてもやもやしたことがあったら、ぜひ読んでみてほしい一さつです。

わたしはおとなになってからこの本と「ぼく」に出会いました。おとなになるまえに一度出会えていたら、もっとせかいがちがっていたような気がします。

2022年9月30日(とおちかあきこ)

著者:斉藤 倫

出版社:福音館書店

ISBN: 978-4-8340-8457-3