図書だよりカテゴリー 1・2年生から

12の月たち〜スラブみんわ〜

女の子が雪が降る中、道を歩いているイラスト表紙

ゆきのふりつもるくにで

 いまは2月。一年でいちばんさむい月ですね。まだまださむい日はつづきますが、どんなにさむいふゆにもおわりがきてやがてはるになります。1月のつぎは2月、そしてつぎに3月ときせつはめぐりますよね。 

 でも、このおはなしの中の女の子は、ふゆのさなかにマツユキソウを、かごいっぱいにつみます。ゆきのふりつもるボヘミアでは、3月になってようやくさく花なのに。なぜ、そんなことができたのでしょう?

 ひどいふぶきの森の中に、女の子はかすかなを見つけて…。

 ここで一つしょうかい。マツユキソウとははるをつげる花。小さな白い花を下むけにさかせて「もうすぐはるだよ」としらせてくれる花。わたしの大すきな花です。

 もう一つ、この本のみりょく、さしえのうつくしさもしょうかいさせてください。とおいヨーロッパのくにのゆきげしきやスラブの人々のくらしぶり、いろあざやかなししゅうのいしょうもステキです。

2022年2月11日(深瀬尚子ふかせひさこ

著者:サムエル・マルシャーク さいわ ; ダイアン・スタンレー え ; 松川真弓 やく

出版社:評論社

ISBN: 978-4-566-00265-4