図書だよりカテゴリー 5・6年生から

パリ・オペラ座バレエ学校物語 コンスタンスの新しいダンス

バレリーナが3人並んでいる表紙イラスト

失敗したっていいんだよ

 コンスタンスはパリ・オペラバレエ学校の新入生、10才の女の子です。

 デモンストレーション(オペラ舞台ぶたいで学校の授業を披露ひろうするのです!)で新入生クラスのセンターをつとめることになったコンスタンスは、うまくおどれるか心配で、いつもは楽しい仲よしグループのおしゃべりも楽しめません。そして、当日、緊張きんちょうのあまり舞台ぶたいの上で、気を失ってしまいました。

 失敗したことを思い出すとむねがふさがり、練習もなげやりになったコンスタンスでしたが、仲よしグループのみんなや先生、ママにあたたかく見守られ、コンテポラリー・ダンスと出会い、やはりなやみをかかえるミラと一緒いっしょに自分の気持ちをダンスで表現することで、心もからだも自由になっていきます。

 “おどること”の楽しさ、“おどれること”への深い喜びが伝わってくる物語です。

2021年9月3日(辻恵子つじけいこ

著者:エリザベット・バルフェティ 著 ; マガリー・フートゥリエ 絵 ; 高野優 監訳 ; 瀬川愛美 訳

出版社:竹書房

ISBN: 9784801925816