失敗したっていいんだよ
コンスタンスはパリ・オペラ座バレエ学校の新入生、10才の女の子です。
デモンストレーション(オペラ座の舞台で学校の授業を披露するのです!)で新入生クラスのセンターをつとめることになったコンスタンスは、うまく踊れるか心配で、いつもは楽しい仲よしグループのおしゃべりも楽しめません。そして、当日、緊張のあまり舞台の上で、気を失ってしまいました。
失敗したことを思い出すと胸がふさがり、練習もなげやりになったコンスタンスでしたが、仲よしグループのみんなや先生、ママにあたたかく見守られ、コンテポラリー・ダンスと出会い、やはり悩みを抱えるミラと一緒に自分の気持ちをダンスで表現することで、心もからだも自由になっていきます。
“踊ること”の楽しさ、“踊れること”への深い喜びが伝わってくる物語です。
2021年9月3日(辻恵子)