あながあいても すてないよ!
ジグモンタは、ぬのにあいてしまったあなをふさぐしごとをしています。でも、あながあくとすぐにすてて、あたらしいものをかう人もいます。まだまだつかえるのに。
フクロウのかけぶとんのあなには、いたずらっこたちのおもい出があります。ハリネズミのベールのあなには、6人のねえさんたちの花よめのおもい出があります。ジグモンタは、せっせせっせと手足をうごかして、おきゃくさんによろこんでもらえるように、あなふさぎをします。さて、どんな前よりすばらしいものができ上がったでしょうか?
ジグモンタは「ジグモ」というクモがモデルになっています。ジグモは1~2㎝ほどの大きさで、じめんから土の中にまるでガーゼのくつしたのようなすをつくります。えさをとるためにすにあながあいても、糸でなおして、いちどつくったすをくりかえし大切につかうそうです。
2021年10月8日(岸野昌子)