図書だよりカテゴリー 1・2年生から

エイドリアンはぜったいうそをついている

男の子と女の子が立って向き合っているイラストの表紙

そうぞうすると、せかいはかわる

 エイドリアンはおなじクラスの男の子。いつもひとりでぼんやりえごとをしている。だけど、かっているといううまのはなしをするときだけは、とてもいきいきしてみんなをひきつける。でも、うまをかっているなんて、わたしはぜったいウソだとおもう。ウソをつくなんてゆるせない。だからあるとき、わたしはエイドリアンにっちゃった。そんなのウソだ! うまなんていない! って。わたしは正しいことをったはず。それなのに、エイドリアンのかなしそうな目がわすれられない…。 

 さて、このあと「わたし」はどうするでしょうか? 「ぜったい」ってっていることは、ほんとうに「ぜったい」なのでしょうか?  

 だれかとおもっていることやかんがえていることがちがったとき、そのことでくるしいきもちやケンカになってしまったとき、ぜひ、この本をひらいてみてください。 

 そうそう、この本にはすてきなしかけもあります。それもたのしみにして、くりかえしよんでみてください。

2021年10月22日(小松直子こまつなおこ

著者:マーシー・キャンベル 文 : コリーナ・ルーケン 絵 : 服部雄一郎 訳

出版社:岩波書店

ISBN: 9784001126969