そうぞうすると、せかいはかわる
エイドリアンはおなじクラスの男の子。いつもひとりでぼんやり考えごとをしている。だけど、かっているといううまのはなしをするときだけは、とてもいきいきしてみんなをひきつける。でも、うまをかっているなんて、わたしはぜったいウソだとおもう。ウソをつくなんてゆるせない。だからあるとき、わたしはエイドリアンに言っちゃった。そんなのウソだ! うまなんていない! って。わたしは正しいことを言ったはず。それなのに、エイドリアンのかなしそうな目がわすれられない…。
さて、このあと「わたし」はどうするでしょうか? 「ぜったい」って思っていることは、ほんとうに「ぜったい」なのでしょうか?
だれかとおもっていることやかんがえていることがちがったとき、そのことでくるしいきもちやケンカになってしまったとき、ぜひ、この本をひらいてみてください。
そうそう、この本にはすてきなしかけもあります。それもたのしみにして、くりかえしよんでみてください。
2021年10月22日(小松直子)