図書だよりカテゴリー 5・6年生から

ブライディさんのシャベル

奥には家の前で見送るふたり、手前に出かける女の人の描かれた表紙の画像

きみの「相棒(あいぼう)」はなんだろう?

 じぶんの「相棒(あいぼう)」てのを考えたことあるかい。

 映画えいが()や本の中にはたびたび「相棒()」がでてくる。主人公と()困難(こんなん)に立ち向かい、時には()い、ケンカもし、でもなんだかんだ助け合ったり、いっしょにご()を食べたりしているのをみて、(わたし)は切実に「相棒()」ていいな、ウロウロしていたら道でばったりあら相棒()! てことはないかなと冗談(じょうだん)まじりに漠然ばくぜんと思っていたんだ。

 そんな時にこの絵本を読んで、どうやら「相棒()」は人でなくてもいいらしい、ということにびっくりしたんだ。

 この絵本の中で主人公のブライディさんは新しい土地に旅立つとき、「相棒」に「シャベル」を()んだ。そしてそれはいつも彼女(かのじょ)のそばにあって彼女を助けた。

 さあ、きみの相棒()はなんだろう?

 (わたし)は絵を()く人なので、「相棒」は絵を()く「筆」だ、なんてのはわかりやすいけどカッコつけすぎかなぁ。

2020年7月31日(檜垣文乃ひがきあやの イラストレーター)

著者:レスリー・コナー 文 ; メアリー・アゼアリアン 絵 ; 千葉茂樹 訳

出版社:BL出版

ISBN: 4776401363