ようこそ「緑の切り妻屋根」へ
「赤毛のアン」と書かれる通り、主人公アン・シャーリーはちりちりの赤毛にそばかす、おまけに体型はやせっぽっちの女の子で、当時としてはどこかやぼったいような見た目の描かれ方がされています。そして、おしゃべりでかんしゃく持ちな性格が相まって、周囲とのあいだで様々な問題を引き起こしていくすがたが作中に描かれています。しかし、このお話を一言でいうと不幸な生い立ちに負けず、小さな幸福を絶えず見いだしていく少女のお話です。
アンの住む「緑の切り妻屋根(グリン・ゲイブルズ)」では、アンの持つ豊かな感受性と想像力が、どんなときでも花や愛情や友情に満ちた美しい世界を創り出しています。私は、文庫本で読みましたが、いろいろな形式で出版されているので読みやすいものを選んでみてください。
2020年5月29日(下元優)