かけがえのない自分を大切に
算数とスポーツが得意なジェイと、ギターを弾いたり女の子と話したりするのが得意なレイ。小さいときから何でも一緒、見た目がそっくりのふたごの兄弟はとても仲よしですが、いつも間違われ「ふたごの片方」としか見られないことがイヤで、二年生になっておそろいの服装もやめました。
そんな二人は、六年生になると同時に転校します。新学期一日目、レイが熱を出してしまい、ジェイは一人で登校することに。出欠をとるときに、同じクラスのはずのレイの名前が呼ばれないことに気づき、調べるとジェイの生徒ファイルだけ他の生徒より二倍ほど厚く、レイのものも混ざっていると分かります。「ぼくらはふたごだけど一人しかいないことになってる。だから学校へ行くのは一人でいいんだ。」ジェイとレイにとって「ふたごでない普通の人」になれるチャンスがやって来ました!
2020年5月15日(山下由夏)