図書だよりカテゴリー 1・2年生から

あのくもなあに?

きっとそうだよ そうかもね

 ふと、空をみあげてみて。白いくもがぽっかりぽっかりうかんでいたら、それがなにかのかたちにみえてくることはありませんか?

 「ふわふわワタアメ」にみえたり、「ソフトクリームだったらいいのに」とか。それとも、「あれはゾウだ」「おや、ドラゴンがとんでいる」なんてこともあるかも。

 このえほんはいろんなくもがなにかにみえて、そこからおはなしがふくらんでいきます。山のてっぺんにすむねぼすけきょじんやら、さんぽのとちゅうのテングたちやら、つぎからつぎへと、うたうようにおはなしがとびだしてきます。それはもうリズムよく、ことばがならんでいるので、きっとあなたも空をみあげて「あのくもなあに? なんだろね。」とうたいたくなるでしょう。もちろん、わたしもうたいます。「あのくもなあに? なんだろね。」「そうそうあれは〇○よ。」「きっとそうだよ。そうかもね」と。

2020年10月2日(深瀬(ふかせ)尚子(ひさこ))   

著者:富安陽子 ぶん ; 山村浩二 え

出版社:福音館書店

ISBN: 9784834083910