図書だよりカテゴリー 3・4年生から

からくり探偵団 茶運び人形の謎

ひとつひとつていねいに

 わたしたちの身の回りには、コンピューター技術(ぎじゅつ)で動くものが多いですよね。

 でも昔は、ゼンマイや歯車などをつかった仕掛(しか)け『からくり』で動くものがたくさんあったんですって。なかでも、江戸(えど)時代に複雑(ふくざつ)なからくりで作り出された『茶運び人形』は、(もく)(せい)のロボットみたいです。

 下町育ちのタクミと草介は、()してきたばかりの風花の(たの)みで、(ねこ)を追いかけることに。すると猫は、風花の大切な人形の手をくわえたまま、古いビルに姿(すがた)を消してしまいます。

 出てきたお(ばあ)さんは勘違(かんちが)いしてか、三人をいそいそと(あん)(ない)するのですが、工芸(こうげい)細工の店だという店内はひっそり…。猫は見当たらないし、うさんくさい人間も出入りしています。(わけ)ありのお店のようです。

2020年10月16日(山中(やまなか)友子(ともこ)

著者:藤江じゅん 作 ; 三木謙次 絵

出版社:KADOKAWA

ISBN: 9784041077009