図書だよりカテゴリー 5・6年生から

ジュリアが糸をつむいだ日

家族が木の周りに集まっている絵の画像

桑の実のアイスクリームがおいしそう!

 ジュリアはかんこくけいアメリカ人の少女。アメリカで育ったかのじょはキムチが苦手で、中国人や日本人にちがえられてふくざつな気持ちになることも。

「虫をってみたらどうかし ら?」母さんのすすめでらく農クラブの自由研究にカイコのいくをすることになった。母さんのおばあちゃんはカイコをっていたそうだ。親友のパトリックは乗り気だが、ジュリアはいかにもアジアっぽい研究だとユーウツだ。

カイコのたまごを注文したり、くわの木がある家をさがしたり、ひとつひとつ問題をかいけつしながら研究を進めていく。

カイコを飼っていくうちにだんだんかわいく思えてきた。うっすらとはい色がかった白い体、ちっちゃい足、くわの葉を食べる時の音、特に動き方が好きだ。この経験を通してジュリアはじゅんかんがた農業について学び、「命を食べる」ということをあらためて考えるようになる。 そして自分の中にあるじんしゅに対する思い込みにも気づいていく。

2019年4月13日 (川﨑かわさき美恵子みえこ

著者:リンダ・スー パーク ; ないとうふみこ 訳

出版社:徳間書店

ISBN: 9784198647483