ただ一度きりの夏休み
10歳の男の子弥は、夏休みにわけあって1人でお父さんの実家である稲荷山のおばあちゃんの家に行くことになりました。4年ぶりに夏中おばあちゃんの家で過ごすのは乗り気ではなかったけど、列車の一人旅にわくわくしています。
稲荷山は108匹のキツネに守られているという伝説のある町です。弥がこの町で不思議な出会いと経験をする物語です。
道中でオキ丸という男の子に出会います。オキ丸に再開した弥は一緒に風に乗って空を飛びます。その後も病気の女の子を治す手助けをしたり、キツネ騒動を解決したりします。他にも妖怪や猫又と交流する経験をします。水クモの精に食べられそうになったところを猫又に助けられたりします。
お父さんからの手紙の中にある「10歳の夏はただ一度きり」という言葉が印象に残っています。
2023年8月18日(山下未来)