ありのままの自分でいる場所
ホオナニは、ハワイの女の子。でも、自分が女だとも男だとも思ったことがありませんでした。音楽がだいすきで、ウクレレも上手です。
今年の地区のイベントには、古典フラダンスの曲が決まりました。先生は男子におどるように言いました。目を閉じると、たき火のけむりのにおい、足をふみならす音、イプへケをたたく手の動きがよみがえってきます。おどりたい! 私も男だったらよかったのに! ホオナニは、火の女神ペレをおもいながら、ふりつけといのりのことばをくりかえし練習しました。
その結果、男女に関係なくみとめられ、男子フラチームのリーダーとして選ばれたのです。ホオナニは、ありのままの自分でいる場所を見つけられました。
おどる人、見る人、祭りをつくる人、それぞれの思いをのせて、高知でも、夏の祭りが楽しく開かれますようにねがっています。
2022年7月1日(岸野昌子)