あきらめない心が生きる力に
岸本浦(今の香南市香我美町岸本)の長平は土佐藩の仕事で船で米を田野に運んだ帰り、あらしに会い太平洋を漂流します。14日後にやっと陸にたどりつきましたが、そこは無人島(鳥島)でした。
島にいる大鳥や魚や海そうなど食べ、雨水を飲みながらのサイバイバル生活、やがて一緒に島にたどりついた仲間が病気で死んでしまい、長平はひとりぼっちになります。長平は、さびしさで死のうとしましたが、先に島に流れ着いた人のなきがらを見て考えなおし、生きぬく決心をします。
漂流から13年、岸本に帰った長平は無人島の生活の話を聞かせ「無人島長平」とよばれます。
ごめんなはり線の香我美駅近くに長平の墓と像があります。のちにジョン万次郎も同じ島に漂着します。
2022年6月17日(門田幹也)