羊飼いとおおかみのふるさと
地球上の土地は細かく区切られ、売ったり買ったり、常に誰かの所有物です。道路も建物も、全て人間に都合の良いように造られます。
そんな当たり前でなんの疑問も持たないようなことを、“ちょっと待て“と考えさせてくれるのがこの絵本です。
片方から読むと、羊飼いの山のお話。反対側から読むとおおかみの山のお話。その山はどちらにとっても同じように大切なふるさとです。
でも自分が想像するのはいつも羊飼いのお話だけだった、ということにハッとしました。
わたしのふるさとも人以外の生き物から見るとどんなお話になるのでしょうか。想像することを忘れないようにしたいと思います。
2020年11月27日(松川智子)