図書だよりカテゴリー 5・6年生から

二十四の瞳

心温まるふれあい

 当時、女性()が乗ることは珍し(めずら)かった自転車で、さっそうと通り()ぎる先生。

 かつての教え子を思い出して(なみだ)ぐんでしまう、泣き()みそ先生。

 そんな先生と、瀬戸(せと)内海にある、みさきの小学校の12人のこどもたちとの物語です。

 時代は、昭和3年から第二次世界大戦()の終戦翌年(よくとし)の昭和21年(ごろ)。みさきの人たちは戦争()(かげ)を感じながら、()しくもたくましくしたたかに生きぬいています。

 分教場で1年生たちと過ご()した日々。5年生になった教え子との本校での再会()の日々。さらに終戦()後、分教場のこどもたちの親になった、かつての教え子たちとの再会()。これらの出来事を通して、温かいふれあいが(えが)かれます

 読みごたえのある本なので、夏休みや冬休みなどに読むのがいいと思います。

 読み終えて何年か後に、日々を経て()()わらない大切な何かが深く心に残っ()ていることに気づく、そういう物語です。

2020年12月18日(益井博史ますいひろし

著者:壺井栄 作 講談社

出版社:講談社

ISBN: 9784061487901