ほうさんちゅう 何それ?聞いたことない!
「森三中」なら知っているよね。女性お笑いトリオの名前だもの。でも「ほうさんちゅう」は、私もこの絵本を見るまでは知らなかったのです。
この本は詳しい図入りの写真集です。ページを開くと暗黒の大宇宙に浮かぶ奇妙な穴だらけの惑星のような「ほうさんちゅう」の画像がいっぱい並んでいます。その姿といったら、言葉では表現できません。漢字で書くと「放散虫」と書きます。「虫」といっても昆虫等とは違います。世界の海のどこにでもいる一ミリ程度の不思議な生き物です。この本の画像はすべて化石で、一億四千万年前、恐竜がいた時代のものです。
ほら、放散虫を見たくなったでしょう。放散虫はからだがひとつの細胞でできている「原生動物」です。エサは植物プランクトンで、「仮足(かそく)」にエサがさわると足が縮んでパックリです。興味深々ですよね。
2020年4月24日(後藤孝一)