11月14日(金)の『絵本の時間』は、「ミュンヘン、ドイツ、ウィーン一枚絵と絵本の世界」をテーマに、安田幸子先生が一枚絵と絵本の魅力を解説してくださいました。

一枚絵とは、一枚の紙のなかに訴えたいものすべてが絵で描かれているものです。18~19世紀には一流の画家も参入し、芸術的に価値の高い物語の世界も描かれるようになりました。
今日は、グリム童話『ブレーメンの音楽隊』と『ハーメルンの笛吹き男』の一枚絵を紹介していただきました。彫りの細かい緻密な線、手彩色による色付け、一枚のなかに物語の世界を臨場感たっぷりに美しく描き切っています。続く絵本の紹介では、同じ物語でも作家によって、さまざまな表現方法があること、その特徴などを丁寧に見ていきました。また、先生が所蔵されているケイト・グリナーウェイの初版本(138年前!)を間近に見る貴重な機会にも恵まれました。


次回は12月12日(金)10:15~「クリスマスの絵本」がテーマです。ご予約お待ちしております。




