1920年代のドイツは世界恐慌から国民の生活が貧窮し、ナチスが台頭します。1933年にはヒットラーが政権を把握、民主主義のヴァイマール共和国は崩壊し、第3帝国時代となります。そのような激動の時代にエーリッヒ・ケストナーは、児童文学の名著『飛ぶ教室』や『エーミールと探偵たち』、都市小説『ファービアン』等を発表、又、時事詩や政治・社会批判・風刺も数多く手がけました。そうした多彩な創作活動や両親、恋人との関係を若い読者向けの歴史小説の大家・クラウス・コルドンが伝記『エーリッヒ・ケストナー こわれた時代』に書き上げ、ドイツ児童文学賞を受賞しています。(邦訳2022年、偕成社刊。ガンツェンミュラー文子訳)。世界の大国で右傾化への試みが見られる現在、ケストナーの言葉はあらためて意義を持ちます。最後に人為による地球温暖化に関わる作品、今となれば予言的な詩2篇を紹介します。(原詩はドイツ人同伴者が朗読します。)
【ガンツェンミュラー文子さん より】
※『エーリッヒ・ケストナー こわれた時代』の訳者、ガンツェンミュラー文子さんのお話し会です。
日にち:3月29日(土)
時 間:14:00~16:00
会 場:高知県立公文書館3階会議室
(高知市丸ノ内1-1-10 高知こどもの図書館と同じ建物)
資料代:1,000円
※要申込
申込先:高知こどもの図書館
TEL088-820-8250 mail:kochi@kodomonotoshokan.org
web :https://kodomonotoshokan.org/contact/