特別な本とであって
アメリカ北部の農場、パトリシアは、おじいちゃんのトラクターに乗っていろいろな鳥の名前を教えてもらいました。
ひっこしてきた町には立派なレンガづくりの建物が並んでいて、中でもパトリシアが見とれたお城のような建物が図書館でした。
誰でも入れることを知ってさっそくたずねたパトリシア。何てたくさんの本があるのでしょう!
キョロキョロと鳥の本を探していると係の人が声をかけてくれました。名前はクリービーさん。きれいな画集をたくさん出してくれました。ただただうっとり眺め、帰るとむちゅうになって鳥の絵を描いてすごし、翌日また図書館へ。
ある日、クリービーさんに図書館の特別な部屋へと案内されます……。こどものころ、字を読むことが困難だったパトリシアですが、大好きな絵を描き続けました。
作者の自伝的な絵本です。
2025年2月7日(大原寿美)