ずーっとずーっと大むかし
人とどうぶつがともにこのよにすんでいたとき
なりたいとおもえば人がどうぶつになれたし
どうぶつが人にもなれた
むかしからいままで、とてもさむいほっきょくけんでくらしつづけているエスキモーの人たち。その人たちにつたわってきた、むかしむかしのせかいをかたるしはこうはじまっています。
人とどうぶつはくべつはなく、おなじことばをしゃべり、そのことばはまほうのことばでした。ことばにすると、のぞんだことがほんとうにおこるのです。せかいはそういうふうになっていたのです。
ことばとともにかかれている、人、どうぶつ、とり、しぜん、そして人でもどうぶつでもないものたち。ページをひらくと、本からあふれだしてくるようです。生めい力あふれるえと力あることばでかたられるせかいをあじわってみてください。
2025年3月7日(辻恵子)