りんごの木〜未来への希望〜
主人公のみずほは、病気のおじいちゃんに、積極的な治療をしてもらって、一日でも長く生きてほしいと思っています。しかし、おじいちゃんは、治療で苦痛に耐える生活よりも、自分らしい生活を家で過ごしたいと願っています。
納得いかないみずほに、おじいちゃんは「たとえあした、世界が滅亡しようともきょうわたしはりんごの木を植える」ということばを教えておしくれました。りんごの木を実るのを見る事ができなくても、新しいりんごの木を植える事が自分の役目だとしたら、それを淡々とこなし、次の世代につなげていくことが喜びであり、希望だと。それを聞いて、みずほは自分らしく生きるおじいちゃんを、かっこいいと思いました。おじいちゃんにとってりんごの木は「希望」。みずほにとってのりんごの木は、これから見つけていくことでしょう。
2024年8月23日(山口桐子)