ふろふき大根パーティ始まるよ
厚切りの大根をゆでて、ねりみそをのせた、あつあつのふろふき大根、まあ地味ですね。おじさんなら大好きでしょうけど、小さい時から好きってこどもたち、いるのでしょうか。
峠の茶店の茂平さんは山道で、 ほっかむりしたいのししに出会います。持っていた、太くてみごとな大根を、わけてあげますと、いのししは今夜ひらかれる『ふろふき大根のゆうべ』に、まねいてくれました。
開けた窓から「三日月山のいのししや-い」 「ひぐれ山 のいのししやーい」とお客のいのししを呼ぶとあちこちの山からいのししが集まって語らう、ふろふき大根パーティの始まりです。
大きな鍋の中より取り出す厚切り大根からたちのぼるゆげがすごい。いのししたちは、このゆげが一番大切なのだと言う。それはいったいどういうことなのでしょう。
2024年12月13日(弘末民代)