どきどきで心ふくらむ
ニッキは、ゆきみたいにまっ白なてぶくろがほしくてたまりません。おばあさんにてぶくろをあんでもらいました。ところが、あそんでいるうちに、かたほうをおとしてしまいました。
もぐらが、てぶくろを見つけて「ぼくのうちのしよう!」と中にもぐりこみました。うさぎ、はりねずみ、ふくろう、あなぐま、きつね、くま、つぎつぎともぐりこみ、てぶくろはどんどんふくれあがりました。さいごにねずみが、くまのはなにちょこんとのると、はながムズムズ「ふぁっくしょん!」
ページをひらくたびに、かみしばいのように、木ぼりのわくの中でおはなしがすすんでいきます。みんぞくいしょうやへやにあるものがうつくしく、ゆきけしきの中で、ニッキやどうぶつたちがいきいきしています。小まどからは、つぎにとうじょうするどうぶつや、てぶくろをさがすニッキが見えます。こまかいところまでたのしいえ本です。
2024年11月29日(岸野昌子)