図書だよりカテゴリー 3・4年生から

川は道 森は家

本の表紙:森と川です。

全く知らなかった人たちのらし

世界には、これまでテレビや本で見聞きしたものとはまたちがう人たちのらしがあると知ってびっくり。

この本は、文章と写真で、それを紹介しょうかいしている。

北海道の北西、日本海をはさんだロシアの沿えん岸から少し内陸ないりくに住む、ウデヘ族のらしだ。

トラもんでいる密林みつりんがあり、夏は気温が40度近くに、冬はマイナス35度にもなる。

この気温やトラがいることもそうだが、密林みつりんは南の熱帯ねったい地方特有とくゆうのものだと思っていたので余計よけいおどろいた。
かれらは密林みつりんあみの目のように流れる川を小舟こぶねで行き来しながら、魚を取り、けものりをし、大自然だいしぜんって生きている。

僕たちが普段ふだん通っている道はアスファルトや土でできているが、かれらの道は川なのだ。

本には書かれていないが、子どもたちはどんな学校へ行っているのか知りたいなと思った。

2024年10月18日(益井博史)

著者:伊藤健次 文・写真

出版社:福音館書店

ISBN: 978-4-8340-8726-0