だいじょうぶ きっとできる
ちさとは、たいいんしてつばさえんにもどってきました。おもうようにからだをうごかすのはむつかしいけれど、「いっぱいれんしゅうしたからだいじょうぶ」ちさとは、そうじぶんにいいきかせて、こくん、とうなずきました。ともだちのしゅんくんが「てつだってやる」と手をのばしてきたけど、「いらない」といったのはじぶんでやりたいから……。
ある日、しゅんくんのこうどうを見てちさともけっしんします。こくん、 と大きくうなずくと、ほこうきから手をはなしてすべりだいのかいだんをのぼりはじめました。ガッツンゴツン…。てっぺんで見えたものは?
高知こどもの図書館ではせかいのバリアフリーじどうとしょてんをかいさいします(9月12日~25日)。せかい中からあつめられた、しょうがいのある子どもたちのどくしょをしえんする本の中から2021年のIBBYバリアフリー児童図書に選ばれた40さくひんをしょうかいします。『こくん』もその1さつです。
2022年9月9日(岡本富美)