図書だよりカテゴリー 3・4年生から

珪藻美術館

たくさんの珪藻の写真表紙

ちいさなちいさなガラスの世界

 丸や星のカタチがにじ色に光る表紙を見て、これはキャンディーかほう石かと思う人も多いはいず。ところがどっこい、これは珪藻けいそうというの一しゅです。というとあなたの家の近くの水路にはえている植物。しかし、ただのあなどるなかれ。珪藻けいそうは「地球上でもっとも重ような植物」。何と地球上の酸素さんその3分の1を作り出しているのです。そう、わたしたちは珪藻けいそうなしでは生きていけません。

 この本では1㎜の10分の1下の珪藻けいそうならべて作るきれいな様が見られます。はり金? それともピンセットを使って? いいえ、何とかみの毛の先を使います。そんなに小さなもの見えるわけないじゃんと思ったそこのあなた。大丈夫だいじょうぶわたしたちでも顕微鏡けんびきょうを使えば地球が生み出した神秘しんぴ、美しき珪藻けいそうを見ることができます。さあ、この本を開いてあなたも不思議ふしぎ珪藻けいそうの世界をのぞいてみませんか。

2021年5月14日(山本季桜やまもとときお)

著者:奥修 文・写真

出版社:福音館書店

ISBN: 9784834085648