ゆめをかなえた、その先には…?
ある日森のなかで、こぐまのブラウンは「へんてこなもの」を見つけます。そっとさわってみると、“タン!” これまでにきいたことない音がしました。ブラウンは「へんてこなもの」をまい日のように、ひきました。やがて、ブラウンのかなでるステキなねいろにさそわれて、たくさんのクマたちがあつまるようになりました。
あるばんのこと、一人の女の子とおとうさんがブラウンのえんそうをきいて立ちどまり、その「へんてこなもの」の名まえは『ピアノ』だとおしえてくれました。「いっしょに町にいきましょうよ!あなたなら、もっと大ぜいのおきゃくさんのまえで、もっとりっぱなピアノをひくことができるわ。」女の子からさそわれて、ブラウンはとおい町にいくことにしました。
音楽のあふれる町で、ブラウンは大かつやくするのですが・・・。 うつくしいピアノのねいろがきこえてくるような、あたたかなおはなしです。
2021年4月16日(大木由香)