クリスマスプレゼントにぴったりの絵本
この絵本の作者である角野栄子さんは、スタジオジブリのアニメ映画「魔女の宅急便」の作者です。
バター色のリボンで飾られた表紙は、トナカイと雪の結晶をちりばめた真っ赤な包み紙をまとったクリスマスプレゼントのようです。「エイコ」とアルファベットのサインが入ったカードまではさんであります。
表紙を開けるとクリスマスツリーを飾る少女とそれを見守るお父さんのシルエットの切り絵が素敵です。そしてさらにめくると、豪華にひかり輝くクリスマスツリーと根元に置かれたプレゼントが描かれた繊細な絵に、釘付けになってしまいます。
この絵本の中身は、クリスマスにまつわる話や写真、そして細い線で描かれたドイツの版画が紹介され、それをながめていると、なかなか先に進めません。いっぱいにあふれるほど詰まっています。
2021年12月24日(後藤孝一)