森のおく湖のほとりで
アラスカの自然を撮り続けた星野道夫さんにあこがれて、作者も旅するカメラマンになりました。
舞台は、北米に広がる森と湖の世界「ノースウッズ」。
この本は、旅の始まりの頃、40年も森に通っているウェインさんに連れていってもらったカヌーでの旅のできごとが、写真といっしょに描かれています。
森のおくへと入っていくと、鳥や動物たちに出会い、小さな花々を見つけます。オオカミにおそわれた白骨もありました。
美しさに驚き厳しさを体感しながら、たくさんのことを学びます。水路のないところは、大きな荷物や
テント、カヌーまでかついで移動です。
ウェインさんは、町に戻ると、州立公園の人たちに、春いちばんの森のようすを知らせにいきます。
ノースウッズのことを、もっと見たい、知りたいと、この若いカメラマンは、その後何度もひとりでカヌーの旅を続けています。
写真集やエッセイなど、本もいろいろ出ていますので、ぜひ読んでみてください。
2020年3月28日(大原寿美)