図書だよりカテゴリー 1・2年生から

ふゆのあとにははるがきます

本の表紙:雪のまちの中を男の子と女の子が走っています。

はるはどこから?

ゆきむしがとぶと、ゆきのきせつがやってきます。はじめてのゆきがふりはじめました。ゆきはひとばんじゅうふりつづき、しずかによがあけました。しずかなあさは、そとはいちめんのゆき、というしるしです。


きたぐにのふゆは、まいにちまいにち、ゆきがふってはやみ、やんではふり、山も森も、いえも学校へいくみちも、白くつめたいゆきでおおわれます。ゆきとあそぶ子どもたち、ゆきかきにおおいそがしのおとなたち。とりやどうぶつたちは、ゆきの中でたべものを見つけてくらしています。とうみんしながらふゆをすごすどうぶつもいます。


やがて、おひさまのでる日がふえてくると、おひさまのひかりが木のねもとのゆきをすこしずつ、とかしはじめました。
「あ、はるだ」
木のねもとには、はるがくる、というしるしがありました。

2025年1月31日(岡本富美おかもとふみ

著者:石井睦美 文 ; あべ弘士 絵

出版社:アリス館

ISBN: 978-4-7520-1082-1