図書だよりカテゴリー 3・4年生から

ふろふき大根のゆうベ

本の表紙:茂平さんがいのししの家を訪ねています。

ふろふき大根パーティ始まるよ

あつ切りの大根をゆでて、ねりみそをのせた、あつあつのふろふき大根、まあ地味ですね。おじさんなら大好だいすきでしょうけど、小さい時からきってこどもたち、いるのでしょうか。

とうげの茶店の茂平もへいさんは山道で、 ほっかむりしたいのししに出会います。持っていた、太くてみごとな大根を、わけてあげますと、いのししは今夜ひらかれる『ふろふき大根のゆうべ』に、まねいてくれました。


開けたまどから「三日月山のいのししや-い」 「ひぐれ山 のいのししやーい」とお客のいのししをぶとあちこちの山からいのししが集まって語らう、ふろふき大根パーティの始まりです。


大きななべの中より取り出すあつ切り大根からたちのぼるゆげがすごい。いのししたちは、このゆげが一番大切なのだと言う。それはいったいどういうことなのでしょう。

2024年12月13日(弘末民代ひろすえたみよ

著者:安房直子 文

出版社:あすなろ書房

ISBN: 978-4-7515-3201-0