またあしたいっしょにぼくとあそぼうね
小さな国にやってきた象のジャンボと象つかいのバルー。ジャンボの芸は見事で、王様もみんなも二人のことが大好きです。ところがとなりの国で戦争が始まり、小さな国は食べるものがなくなってしまいました。ジャンボもやせて、さかだちをしてもごほうびのバナナはもうもらえません。ついに王様はみんなのためにジャンボに犠牲になってほしいと言います。
実は日本でも約80年前の戦争中、動物園の象、トラ、ライオンなど猛獣に殺処分命令が出され、多くの動物が犠牲になったことがありました。
小さな国のジャンボはどうなるのでしょうか…。大丈夫です! 助かりました! それどころかみんなの命を救ったのです。
さすがやなせ先生、と嬉しくなりました。94歳で亡くなった先生の最後の本は『ぼくは戦争は大嫌い』でした。
2024年5月3日(松川智子)