シロサイとペンギンに育てられた「ぼく」
「地上最後のキタシロサイのオスが死んだ」この本は、そんなニュースから生まれたそうです。
ゾウに育てられたシロサイのノードンは、大切な家族を人間に殺され動物園に連れてこられます。その動物園のペンギンのおりでは、オスペンギンのチクとウィンボが見捨てられた「たまご」を交代で温めていました。
ある日、とつぜん空から戦争がやってきて、生き残ったノードンとチクと「たまご」の長い旅が始まります。
小さなたまごから生まれた「ぼく」が、3人の父さんたちにはげまされ、砂漠をこえて海をめざす冒険の旅!
韓国の人気作家でイラストレーター・ルリさんの静かで美しいさし絵と「ぼく」たちの長い長い夜を乗りこえていく物語は、韓国で2021年文学トンネ子ども文学賞大賞に輝きました。
きっと、生きぬくことの大切さや勇気を与えられるよ!
2023年7月21日(河野美智子)