離れている人に会えますように
オリヒメは小さなロボットです。カフェで働いています。手をあげて挨拶しますし、気分によって目の色もかわります。もちろん、メニューの紹介や、お客さんの質問にも答えます。そのオリヒメを動かしているのは、いろんな理由で家からでることができない人たち(「パイロット」とよばれています)で、指とあごの動きだけで操作している人もいます。働くのは無理とあきらめていた人たちが、オリヒメに出会うことで、外の世界とつながることになりました。
開発したのは、黒い白衣を着た、オリィさんです。“人を癒すロボット”を作りたいと思って選んだのは、AI(人工知能)ではなく、人と人をつなぐ、人の動かすロボットでした。趣味は「車いす」「白衣」「階段」だとか。“あなたの好きなことを大事にしてください”オリィさんからのメッセージです。
2023年6月30日(辻恵子)