図書館へ行こう!
春菜は小学5年生。家のない母親と子どもが少しのあいだ住むことのできる、自立支援センター「あけぼの住宅」で新たに暮らすことになった。となりには、市民図書館。
人に自分の気持ちを伝えるのが、大の苦手な春菜。勉強も進んでなくて、転校した学校では、夏休みに特別授業を受けることになる。
そんな春菜が、下校の帰り道が同じクラスの女の子に声をかけられ親しくなり、図書館での司書さんとの何気ないふれあい、そしてたくさんの借りた本との出会いを重ねるうちに、少しずつ変わり始める。
このお話を読んでいくうちに、だんだん前向きになっていく春菜を応援したくなったり、また逆に春菜に励まされたりしているような気持ちにもなってきます。
お話のなかで、図書館で借りてきた8冊の本のあらすじが書かれていて、そちらの本も読んでみたくなります。
2022年8月12日(益井博史)