「ミイラ作り」の不思議にせまる!
こだいエジプト人は、どうしてミイラやピラミッドをつくったのでしょう?そんなぎもんにこたえてくれるのがこの絵本です。
いまからやく5000 年まえ、こだいエジプト人は、人にはみんな、バーというたましい(人のあたまのついたとりのすがたをしている)と、カーという、目には見えないけれどその人とおなじすがたのたましいがあるとかんがえていました。人がしぬと、バーもカーもからだからぬけだして、はかの中で生きつづけます。そのため、バーとカーがかえってくるからだをのこすためにミイラをつくったのです。
このえほんのなかでとくにおどろいたのは、ミイラのつくりかた。はなのあなからのうをひきだしたあと、しんぞうをのこして、からだからないぞうをぜんぶぬきとるそうです。そしてそのあとは…!?ミイラのしゅるいや、ピラミッドのしくみなど、ぜんぶ、イラストでせつめいしているのでとてもわかりやすいです。
ミイラのことをしると、こだいエジプトのひとがどんなことをかんがえ、なにをだいじにしていたのかがわかります。ミイラからせかいがひろがる1 さつです。
2019年12月7日(宮田あずさ)