図書だよりカテゴリー 5・6年生から

虫はごちそう

表紙の画像

虫を食べるなんて本当?

 この本の表紙では、おじいさんがはしいも虫のようなものをはんで口に入れようとしています。また、おばあさんが何やら巣のようなものをつかんで、その中の黒い粒々つぶつぶはちに入れています。

 ごちそうとして食べられてきた虫を紹介しょうかいする本なのです。著者の野中健一さんは、大学の教授で地理学などを専攻せんこうしています。直接に虫を食べることには関係が無いようですが、おじいさんがハチ採りの名人だったことや、大学時代に林業の仕事で山に入ったときにハチの子を食べたことが、昆虫こんちゅう食の研究につながったそうです。
 私もこどものころ、イナゴ採りをし、それをつくだにしてもらって食べたことがあります。ガリガリと甘辛あまからくおいしかったです。

 著者は世界の二十以上の国々のおどろきの昆虫こんちゅう食を紹介しています。様々な工夫をしながらごちそうになった虫の話に興味がきません。

2019年10月19日(後藤ごとう孝一こういち

著者:野中 健一

出版社:小峰書店

ISBN: 9784338248013