きいろい水玉が目じるしのカエルのおいしゃさん
あたたかくなりました。とうみんしていた虫やどうぶつもかっぱつにうごきはじめています。
アグラ山のふもとにすむカエルのキダマッチ先生は、ひょうばんのいいおいしゃさんです。先生のところにはいつもかんじゃがたえません。きょうやってきたのは、足がおれてしまったアリンコじいさんと、いきがくるしいトカゲのおくさん。おやおや、いそぎのおうしんでたおれた子ウシまでしんさつしにいっています。これではふゆのあいだ、とうみんするひまもなかったでしょうね。
たおれた子ウシは、のどにボールをつまらせてしまったようです。先生は、じぶんの足に糸をくくりつけて、糸のもうかたほうには木のぼうをむすんで、「まんいちのときには、すぐにひもをひっぱってくれ」といいます。見まもっているおかあさんウシやウサギたちに、「まんいちのとき」がいつなのかわかるでしょうか。
この本は6さつ目まで出ていて、先生はいつもおもしろいほうほうでびょう気やけがをなおしていきます。
2022年3月18日(刈谷明子)