図書だよりカテゴリー 3・4年生から

ここにも、こけが・・・

落ち葉の下に生えているコケの画像

こけは雨を待っている! 

 こけは、地面のすきまやへいの間、いろんな所にひっそりと生えている緑の植物。ふだんじっ と見ることは、あまりないかもしれません。でも、雨の日には緑がとてもあざやかになり、いつ もよりいきおいがあるように見えます。じつは、雨の日にこけは、命をつなぐ大切な活動をして いるのですって!  

 この本は、たくさんの写真を使って、こけのことを紹介(しょうかい)しています。遠くから見ると同じ緑のかたまりに見えるこけも、近くで見てみると、ヒメギンゴケモドキ、ネジクチゴケ、ナガハハリガネ ゴケなど、たくさんの種類(しゅるい)があることが分かります。そして、これらのこけがどうやって生え、ふ えていくのか、そのしくみをくわしく教えてくれます。  

 こけの祖先(そせん)が地球にあらわれたのは、恐竜(きょうりゅう)が生まれるよりも前のこと。それから現在(げんざい)まで、あまり変化(へんか)をしてこなかった、今でもひみつの多い植物だそうです。そんな身近にあるふしぎにふれられる本です。

2020年7月3日(小松直子こまつなおこ

著者:越智典子 文 ; 伊沢正名 写真

出版社:福音館書店

ISBN: 9784834025569